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自らの努力がすぐに結果に現れる営業の仕事にやりがいを感じる人がいる一方、各個人に課せられる目標やノルマ、取引先や得意先とのコミュニケーション、不規則な勤務時間などにストレスを感じ、営業職以外の異なる職種への転職を考えている人もいるはずです。
ただ、いざ異なる職種への転職をしようと思っても、営業職の経験しかないために、異なる職種への転職を躊躇してしまい、結局は同じ営業職への転職を繰り返してしまう人も多いはず。
今回は、営業職から異なる職種への転職を考えている人向けに、タイプ別にオススメの職種を紹介し、更には、営業職だからこその転職活動でのアピールポイントまで紹介します!
営業職には向き不向きがある
営業の仕事にやりがいを感じ、楽しいと感じている人と、営業の仕事が辛いと感じてしまう人。
同じような仕事をしていても、どうしてこのように正反対に分かれるのでしょうか。
それは、根本的に営業職に向いていない人がいるためです。
まずは、営業職を辞めたい理由を整理し、営業職に向いていない人のタイプとはどういったタイプの人なのか、を考えてみましょう。
営業職を辞めたい理由
会社や給与への不満などを抜きにして、単純に営業職を辞めたいと考えるのは以下のような理由が多いようです。
・目標やノルマに追われるのがきつい。
・取引先や得意先との関係維持のため、接待やお付き合いをしなければならない。
・外回りが多く、体力的にしんどい。
・残業や休日出勤が多く、自分の時間を作れない。
・相手に必要ないと思っていても、売り込まないといけない。
・何度も立て続けに断られ、精神的に参ってしまう。
・同じ商品やサービスを売り込むため、提案の幅が狭い。
・専門性が身に付かない。
営業職に向いていない人のタイプ
営業職を辞めたい理由を整理すると、営業職に向いていない人のタイプとしては、以下の4タイプが考えられます。
1)メンタルが弱い人
2)コミュニケーションを取るのが苦手な人
3)仕事もプライベートも充実させたい人
4)専門性を身に付け、幅広い提案をしたい人
タイプ別のオススメの職種
営業職に向いていない人のタイプが分かりましたが、それでは、それぞれのタイプの人がどういった職種に転職すべきなのか、タイプ別にオススメの職種を紹介します。
メンタルが弱い人
目標やノルマに追われることにプレッシャーを感じたり、営業を断られることにストレスを感じたり、メンタルが弱い人には『人事職』をオススメします。
急成長している会社などは、期限までに何人を採用するといったノルマがあるかもしれませんが、営業職ほどの厳しいノルマを課せられることはないと思われます。
また、採用・教育・評価などを行う人事職には、人との交渉力や、調整能力が求められるため、営業職で身に付けたスキルを十分に活かせるでしょう。
コミュニケーションを取るのが苦手な人
取引先や得意先との接待やお付き合いなど、コミュニケーションを取るのを苦手としている人には『経理職』がオススメです。
業務の多くは社内の人(社員)とのやり取りになるため、初めて会う人に商品やサービスを売り込むことに苦痛を感じている人にも向いている職種です。
会社のお金を管理するため、営業職で鍛えられた数字に対する意識は活かせるはずです。
仕事もプライベートも充実させたい人
残業や休日出勤をせず、仕事もプライベートも充実させたい人には『営業事務職』をオススメします。
営業担当者のサポートとして、取引先や得意先とのアポイント調整やプレゼン資料作成、見積書や請求書の作成などの社内の業務管理を行う営業事務職は、勤務時間内に業務を終わらせることができるため、自分の時間を確保しやすいです。
営業職の経験があれば、間違いなく転職には有利になります。
専門性を身に付け、幅広い提案をしたい人
型にはまった営業ではなく、専門性を身に付け、幅広い提案をしたい人には『企画・マーケティング職』がオススメです。
自信をもって自社の商品やサービスをオススメできない人、取引先や得意先の要望や市場の動向を元に、新たな商品やサービスを生み出したいと考えている人には最適な職種です。
企画やマーケティングに関する専門知識が求められるため、営業職からの転職は難しいと思われますが、むしろ、取引先や得意先の生の声を聞いてきた営業職ならではの強みを活かすことができます。
転職活動でアピールすべき能力
人によってアピールすべき強みは異なりますが、営業職を経験してきたというだけで、採用担当者はある程度の期待をもって接するはずです。
せっかく、採用担当者が期待をしているのですから、その点をアピールしない手はありません。
忍耐力
どんな職種であっても、我慢強く、粘り強く、仕事に向き合うことは重要なことです。
その点、目標やノルマの達成に向け、新規で顧客開拓をしたり、一度断れても粘り強く再提案したり、営業職はその他の職種に比べても、忍耐力が求められます。
職務経歴を伝える際は、ただ単に目標やノルマを達成したと伝えるだけではなく、どういった苦労があり、どう対処していったのかを補足すると、忍耐力を大いにアピールすることになるでしょう。
コミュニケーション力
社外との取引だけではなく、社内業務であっても、コミュニケーションを円滑に進める必要はあります。
取引先や得意先を相手に、どのようなコミュニケーションを取り、どのような結果をもたらすことができたのかをアピールしましょう。
ヒアリング力
取引先や得意先の話をヒアリングし、取引先や得意先が抱える本当の課題や潜在的なニーズを引き出す能力は、社内業務においても必要な能力です。
提案力
商品やサービスの魅力を取引先や得意先に伝えるため、様々な工夫を凝らしてきた提案力は、企画職などにも活かすことできます。
情報収集力・情報分析力
営業を円滑に進めるため、取引先や得意先の傾向や市場の動向を情報収集し分析する能力は、マーケティング職などにも活かすことができます。
スケジュール管理力
多くの取引先や得意先を抱え、商談や飲み会などの日程を調整してきた能力は、プロジェクトを推進する上では必要不可欠な能力です。
希望の職種別の転職動機
どんなに優れたスキルをアピールしても、採用担当者としては、やはり、営業職から営業職以外の異なる職種への転職を考えるに至った動機は気になるところです。
面接では、必ずその点は質問されるでしょう。
その際、「営業はノルマがきついので、営業以外の仕事を探しています」と正直に答える訳にはいきませんので、希望の職種に合った、前向きな転職動機を考えておく必要があります。
営業職から人事職への転職
人事職は営業職以上にコミュニケーション力やヒアリング力を必要とされる職種です。
その点を意識し、営業職で培ってきたコミュニケーション力やヒアリング力を活かせると考え、人事職への転職を志望しているという形がいいでしょう。
《例文》
これまでは社外の取引先や得意先に対して、取引先や得意先が抱える本当の課題や潜在的なニーズを引き出し、的確な提案をすることに意義を感じていましたが、社内に目を向けた際、社員の抱える課題や潜在的なニーズに対しても、的確な提案をしたいと思うようになり、人事職への転職を志望するようになりました。
営業職から経理職への転職
経理職はお金の管理という点で、営業部門との関係性が強い職種です。
営業職を経験してきたからこそ、営業部門の意図を汲み取ることができ、営業部門とスムーズに連携できることをアピールしましょう。
《例文》
前職は営業担当として、経理部門と連携してきましたが、その中で、経理の仕事は、会社全体のお金の流れを管理し、企業経営を健全な方向に進めていく重要な仕事だと感じました。今後は、経理担当として、営業部門と連携し、企業経営に携わっていきたいと思い、経理職への転職を志望するようになりました。
営業職から営業事務職への転職
一般事務職と異なり、営業活動に付随する事務処理を取り扱うのが営業事務職です。
営業担当の指示により、取引先や得意先とのアポイント調整やプレゼン資料作成、見積書や請求書の作成などの業務を遂行することになりますが、営業職の経験者として、営業担当の意図を汲み取り、先回りして業務に取り組むことができる点は十分アピールできます。
《例文》
これまでは営業担当として、取引先や得意先と直接向き合ってきましたが、営業の後方支援にまわることで、これまでに培ってきたスキルや知識を、取引先や得意先のために、更に活かせると思い、営業事務職への転職を志望するようになりました。
営業職から企画・マーケティング職への転職
営業職として培ってきた提案力や情報収集力、情報分析力を活かせるのが企画・マーケティング職です。
営業職にとどまらず、高い成長意欲をもって、企画・マーケティング職への転職を志望していることをアピールするといいでしょう。
また、営業職として取り扱ってきた商品やサービスと、応募先企業の商品やサービスの関連性が高い点もアピールしましょう。
《例文》
これまで●●というサービスの営業をしておりました。多くのクライアントの課題や要望をヒアリングする中で、「もっと◎◎したサービスがあれば…」と思うようになりました。御社は◎◎の分野に力を入れていることを知り、御社での企画・マーケティング職への転職を志望するようになりました。
営業職以外の職種への転職を諦めてはいけません
これまでに営業職しか経験していないため、営業職以外の異なる職種への転職を考えても、応募先企業へ何をアピールすればいいのか分からず、異なる職種への転職を諦めてしまっているかもしれません。
ただ、営業職で培ってきたスキルを、応募先企業や職種でも十分活かせる点をアピールし、なぜ異なる職種への転職を希望しているのか、その志望動機をしっかりと伝えることができれば、営業職しか経験していないことなど関係ありません。
採用担当者は、その可能性をしっかりと見極めてくれるはずです。
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