ゼネラリストとは？ゼネラリストに向いている人の特徴とは？

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会社の人事評価や、就職の面接などで、「あなたは、スペシャリストとゼネラリストのどちらを目指しますか？」と質問されたことがあるかもしれません。
スペシャリストという言葉は分かるけど、ゼネラリストの意味ははっきりと分からないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、仕事におけるゼネラリストの意味や、ゼネラリストに向いている人の特徴、ゼネラリストを目指すために必要なことを紹介します。

ゼネラリストとは

オールマイティに仕事をこなす人

ゼネラリスト（generalist）という英単語は、「多方面の知識を持つ人、博学な人、万能家」という意味を持っています。
日本のビジネスシーンにおいて、ゼネラリストとは、ある一つの分野に特化しているのではなく、幅広い分野の知識やスキルを持っていて、オールマイティに仕事をこなす人を指します。

スペシャリストとは

ゼネラリストと対で出てくるスペシャリストについて、補足します。
スペシャリスト（specialist）という英単語は、「専門家、専門医」という意味を持っています。
日本のビジネスシーンにおいて、スペシャリストとは、ある特定の分野の知見やスキルを持っていて、その分野を突き詰めている人を指します。
ゼネラリストとスペシャリストを分かりやすく比較するのであれば、広く浅いゼネラリストと、狭く深いスペシャリストとイメージするのがいいでしょう。

ゼネラリストの特徴とは

既成概念にとらわれない自由な発想ができる

ゼネラリストは、幅広い知識やスキルを持っているため、ビジネスシーンにおける課題解決や、新商品や新サービスの開発において、全く別の分野の知識やスキルを持ってきて、新たな自由な発想をすることができます。
専門的な知識やスキルのあるスペシャリストであれば、特定の分野に限った発想をするため、ある一定の枠を超えることはできないでしょうが、実現性の有無は別として、ゼネラリストの既成概念にとらわれない自由な発想が、競合他社には真似できない新商品や新サービスを生み出すきっかけになります。

幅広い仕事を対応できる

スペシャリストは、専門的な知識やスキルを深めるため、同じ業種や業務内容に携わりますが、ゼネラリストは、自身の知識やスキルを活用できる場面で活用しようと考えます。
例えば、製品の品質には自信があるものの、営業力が弱く、思うように製品が売れていないのであれば、営業チームに加わりますし、逆に、営業はしっかりできているものの、製品自体が他社より劣っているのであれば、開発チームに加わります。
この際、ポイントとなるのは、営業のスペシャリストや、開発のスペシャリストでは思い付かないのような新たな発想をチームに与えることができることです。

ゼネラリストが活躍できる仕事とは

管理職・マネジメント職

自分だけではなく、自分以外の部下やチームメンバーの仕事を管理しなければいけない管理職やマネジメント職はゼネラリストが活躍できます。
幅広い知識やスキルを持っているからこそ、部下やチームメンバーをサポートすることができますし、そういったサポートする姿勢が部署やチームの結束を高めます。
ただし、部下やチームメンバーに対し、自分自身が身に付けている知識やスキルだけでサポートやフォローできるとは限りません。
時には、部下やチームメンバーの仕事に関する知見を深める必要があることを忘れていけません。

中小企業やベンチャー企業の社員

中小企業やベンチャー企業は、社員数に限りがあるため、特定の分野に特化する、いわゆるスペシャリストのような働き方がそもそも難しいです。
社員一人ひとりに与えられている裁量は大きく、必然的にゼネラリストとしての活躍を求められます。
例えば、本来はシステム開発を行うシステムエンジニアが顧客先へ出向いて、自社システムの営業を行うことがあります。
ゼネラリストを目指したいと考えている人であれば、中小企業やベンチャー企業に就職し、幅広い業務に携わりながら、様々な知識やスキルを身に付けるというのもいいでしょう。

ゼネラリストに向いている人の特徴とは

他人の意見や指摘を受け入れることができる人

ゼネラリストになるには、様々な知識やスキルを身に付けなければなりません。
その知識やスキルは自分の得意な分野や好きな分野に限ったことではありません。
自分だけで知識やスキルを身に付けるには限界があります。
他人の意見や指摘をしっかり受け入れ、幅広い知識やスキルを身に付ける人がゼネラリストに向いています。

世の中の動きに敏感な人

IT技術の進化によって、社会は常に変化しています。
それはすなわち、あらゆるビジネスシーンにおいて、新しい知識やスキルを必要とすることを意味します。
例えば、テレビ会議システムの進化により、従来のような顧客先への訪問営業がなくなり、WEB会議にて商談することになるかもしれません。
今後は、訪問営業の知識やスキルではなく、WEB会議での商談の知識やスキルが必要になるかもしれません。
そういった世の中の動きに敏感で、常に新しい知識やスキルを取り入れようとする人はゼネラリスト向きです。

チャレンジ精神を持っている人

幅広い知識やスキルを身に付けるには、時には、自分の苦手な分野と向き合わなければなりません。
色々な壁にぶつかる中で、たくさんのことを経験し、学ぶことでしょう。
また、仕事においても、会社が抱える課題の解決や、新商品や新サービスの開発などに積極的に提案する人がゼネラリストに向いています。

ゼネラリストを目指すために必要なこと

ゼネラリストになることが目的ではない

ある分野に特化しているスペシャリストを目指すことは十分あり得ますが、ゼネラリストになることを目指すのは間違っています。
ゼネラリストとは働き方の考えであり、重要なことは、ゼネラリストになることではなく、ゼネラリストになって、どうなりたいかです。
まずは、自分のキャリアプランを計画し、その中で、スペシャリストを目指すのか、ゼネラリストを目指すのかを考えるといいでしょう。

対人コミュニケーションスキルを身に付ける

ゼネラリストには対人コミュニケーションスキルが求められます。
対人コミュニケーションとは、自分の伝えたいことを伝えるだけではなく、相手の言いたいことを聞き取る、自分と相手の主張の落とし所を探すなどを含みます。
対人コミュニケーションスキルを身に付けるには、とにかく場数を踏むしかありません。
上司や同僚、部下、取引先など、できるだけ多くの人と関わりを持ちましょう。
最初のうちは上手くいかないかもしれませんが、経験を積むことで、徐々にスムーズなコミュニケーションを取れるようになるでしょう。

分からないことは分かるまで追求する

ゼネラリストといっても、全てを完璧にこなせるとは限りません。
自分自身の知識では分からない分野があるのは当然です。
そんな時に頼りになるのが、その分野を極めているスペシャリストの存在です。
分からないことがあれば、スペシャリストの助けを得て、分かるまで追求する姿勢がゼネラリストには必要です。